
人の役に立つ仕事がしたい。でも、どんな仕事があるのか、自分に向いているのか分からない。そんな状態で調べ始める人は多くいます。
結論から言うと、人を支援する仕事は医療・福祉・教育だけではありません。相談や人材、営業まで、職種は幅広いです。また、向き不向きは、5つの方法で自分でも確かめられます。
この記事では、向き不向きの判断方法、24の職種の一覧、自分に合う関わり方、やりがいと大変さまで解説します。
- 人を支援する仕事に向いている人の特徴
- 人を支援する仕事で、苦労しやすい人の特徴
- 向いているかどうかを判断する5つの方法
- 人を支援する仕事とは|支える対象で6つに分けられる
- 人を支援する仕事の一覧|24職種を6つの分類で紹介
- 支援の関わり方で考える|自分に合うのはどのタイプか
- 人を支える仕事の選択肢の一つ|コーチングについて解説
- コーチングに興味を持ったら、まず体験してみる
- 人を支援する仕事のやりがい・魅力
- 人を支援する仕事の大変なところ|すり減らずに続けるために
- 転職以外にもある、人を支援する関わり方
- 人を支援する仕事に関するよくある質問
- ポジウィルコーチングスクールで、寄り添い、引き出す支援を学びませんか
人を支援する仕事に向いている人の特徴
人を支援する仕事に向いているのは、相手の話を聞き、適切な距離を保ち、自分も立て直せる人です。
優しさは土台。ただ、それだけでは足りません。ここでは、向いている人の特徴を紹介します。
相手の話を最後まで聞ける
相手が話し終えるまで、遮らず、評価せず、聞き切る力です。支援の仕事は、答えを伝える前に、相手の状況を正しくつかむことから始まります。
途中で助言したくなっても、まず受け止める。この姿勢が、相手の安心と信頼を生みます。
相手の成長や回復を、自分の手柄にせず喜べる
支援の主役は、あくまで相手です。相手が立ち直ったとき、自分の功績より、相手の変化そのものを喜べる人は、長く続けられます。
感謝されなくても満足できるため、見返りの有無で気持ちが揺れません。
相手と適切な距離を保てる
相手に寄り添いながら、感情まで背負い込まない力です。近づきすぎると引きずられ、離れすぎると信頼を築けません。
相手の気持ちを受け止めつつ、問題は相手のものと線を引ける人は、消耗しにくくなります。
感情が揺れても、自分で立て直せる
相談を受けて気持ちが重くなる日は、誰にでもあります。大切なのは、落ち込んだあとに自分で戻せることです。
休む、人に話す、書き出すなど、自分なりの回復の手段を持つ人は、支援の仕事で長く力を発揮できます。
結果を急がず待てる
人の変化は、数日では現れません。数か月、数年かけて動き出す人もいる。すぐに成果が出なくても、相手のペースを信じて待てる人は、支援の仕事に向いています。待つことも、支援の大切な一部です。
目立たない裏方の仕事も苦にならない
支援の仕事は、成果が表に出にくい仕事です。記録、調整、準備など、地味な作業が積み重なって、相手の変化を支えます。目立たなくても、役割に納得して取り組める人は、現場で信頼されます。
6つすべてを満たす必要はありません。足りない部分は、経験と工夫で補えます。まずは、自分に当てはまる特徴を探してみてください。
人を支援する仕事で、苦労しやすい人の特徴
次の4つに当てはまる人は、支援の仕事で苦労しやすくなります。ただし、どれも性格の欠点ではありません。工夫と環境で、変えられる部分です。
相手の感情を、自分のことのように背負い込む
相手の悩みを、自分のことのように抱える人です。共感力の高さは強みですが、気持ちを持ち帰ると消耗します。
対処法は、役割の線引きを先に決めることです。勤務が終わったら、相手の問題は相手のものと切り分けましょう。
頼まれると断れず、抱え込む
頼まれると断れず、一人で引き受ける人です。善意が重なって、時間も気力も尽きていきます。
対処法は、頼まれたら返事を一晩置くことです。できることとできないことを、最初に伝えておくと楽になります。
感謝されることが、続ける唯一の動機になっている
感謝されることだけを、続ける理由にしている人です。感謝がない時期に、意欲を保てなくなります。
対処法は、続ける動機を増やすことです。相手の変化、自分の成長、学びの面白さなど、感謝以外の手応えを持っておきます。
結果がすぐに見えないと、不安になる
結果がすぐに見えないと、不安になる人です。支援の成果は、時間をかけて現れます。
対処法は、小さな前進を記録することです。相手の言葉や表情の変化を残すと、見えない時期も前進に気づけます。
向いているかどうかを判断する5つの方法
向き不向きは、気持ちだけで決めません。次の5つの方法を組み合わせて判断します。
セルフチェックリストで確かめる
次の8項目のうち、当てはまる数を数えます。
□ 人の話を、最後まで遮らずに聞ける
□ 相手の意見が自分と違っても、まず受け止められる
□ 頼られると嬉しいが、断るときは断れる
□ 相手が悩んでいる間、答えを急がず待てる
□ 感謝されなくても、役に立てたと思える
□ 仕事の悩みを、休日に引きずりすぎない
□ 疲れたときは、休むと決められる
□ 裏方の仕事を、地味だと感じない
6個以上なら、適性の土台があります。3〜5個なら、工夫で伸ばせます。2個以下でも、関わり方を選べば活かせます。
点数は、優劣ではありません。当てはまらなかった項目が、これから整える部分の目安です。診断ではなく、振り返りの材料として使ってください。
過去の経験を振り返る
人の役に立って嬉しかった場面と、疲れた場面を、紙に3つずつ書き出します。仕事に限らず、学生時代の部活やアルバイト、家庭での出来事でも構いません。
次に、それぞれに共通する点を探しましょう。嬉しかった場面の共通点が、自分の志向です。一方、疲れた場面の共通点が、消耗しやすいポイントです。
たとえば、教えて感謝された場面が多いなら教え導く支援が、相手が自分で答えを見つけた瞬間が嬉しいなら寄り添い引き出す支援が合います。
反対に、話を聞くだけで疲れる場面が多いなら、距離の取り方を見直しましょう。
ただし、疲れた理由が環境にあるなら、相手との相性とは別の話です。そのため、何に疲れたのかまで書き添えてください。
書き出した6つの場面を並べて眺めると、自分が大切にしたい関わり方が見えてきます。

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身近な人に聞く
周りから、相談しやすい、話を聞くのが上手と言われた経験を探します。自分では気づきにくい適性が、他人の評価に表れるためです。そこで、友人や同僚に、自分の聞き方の印象を聞いてみましょう。
聞くときは、具体的な場面を挙げてもらうのがコツです。たとえば、あのとき話しやすかった理由や、助かった聞き方を尋ねると、答えが具体的になります。
また、良い点だけでなく、気になった点も教えてもらいましょう。そうすると、改善点も分かります。こうして、自分では当たり前の強みが、第三者の目で見えてきます。
依頼する相手は、2〜3人が目安です。仕事の場面を知る人と、プライベートを知る人を一人ずつ選びましょう。そうすると、見え方の違いも分かります。
短いメッセージで構いません。たとえば「最近、話を聞いてもらえて助かった場面ってある?」と聞くと、答えやすくなります。
小さく試してみる
傾聴ボランティアや学習支援、後輩のサポートなど、仕事にする前に関わってみます。月に1〜2回の活動でも、実際の空気を知るには十分です。そして、終えたあとに、やりがいを感じたか、消耗したかを記録しましょう。
記録は、3回ほど続けるとパターンが見えてきます。
たとえば、人と話した直後に元気になるか、疲れが残るか、相手の反応を待つ時間が苦にならないかを確かめます。こうした自分の反応が、頭で考えるよりも確かな向き不向きの根拠になります。
活動は、頻度と役割で選びましょう。いきなり深い悩みを扱う活動より、学習支援のように役割が明確な活動が、初めての人には向いています。そのため、続けやすさを優先して、無理のない範囲で始めてください。
見学・体験で確かめる
職場見学やインターン、資格講座の体験授業に参加します。現場の空気や一日の流れを知ると、イメージとのずれに気づけます。
見学では、働く人の表情や、相談し合う雰囲気にも注目しましょう。忙しい時間帯にも声をかけ合っているか、新人が質問しやすい環境かも見ておきます。
こうした点は、続けやすさに直結します。さらに、可能なら大変な場面についても質問してください。働く人の本音を聞くと、募集要項では見えない実態が分かります。
そのため、応募や受講を決める前の確認として有効です。
見学を申し込むときは、見たい場面を先に伝えましょう。たとえば、相談者と接する場面や、記録や引き継ぎの時間、休憩の様子などがあります。
向き不向きは、固定されたものではありません。関わり方や環境で変わるためです。5つの方法を組み合わせれば、気持ちだけでは見えない適性が見えてきます。
向いていないかもしれないと感じたときの考え方
支援の仕事すべてが合わないわけではありません。合わないのは、特定の関わり方や環境であることがほとんどです。
たとえば、相手の感情に引きずられやすい人は、対話で深く関わる仕事より、知識や技術で支える仕事が続けやすくなります。
反対に、決まった手順で動くのが窮屈な人は、対話中心の仕事で力を発揮します。
そのため、向いていないと感じたときは、関わり方を変える、役割を変える、距離を保つのいずれかを試しましょう。
たとえば、直接の相談から、仕組みづくりの側に回る道もあります。向いていないと感じる時期があっても、続け方を変えれば立て直せます。

関連記事:向いてる仕事の見つけ方・探し方を徹底解説!強みを活かして働くにはどうすればいい?
人を支援する仕事とは|支える対象で6つに分けられる
人を支援する仕事とは、相手の生活・成長・心身・安全などを支える仕事です。支える対象で分けると、次の6つになります。
人の生活をサポートする仕事は、健康や暮らしを守ります
人の成長をサポートする仕事は、学びや変化を促します
人の精神をサポートする仕事は、気持ちに寄り添います
頑張っている人をサポートする仕事は、目標や挑戦を後押しします
人の安全・権利をサポートする仕事は、命や権利を守ります
働く人・組織をサポートする仕事は、働く環境を整えます
次の章で、それぞれの具体的な職種を紹介します。
人を支援する仕事の一覧|24職種を6つの分類で紹介
人を支援する仕事は、24の職種に整理できます。そこで、各職種の仕事内容、資格の要否、向いている人をまとめました。
人の生活をサポートする仕事
健康や暮らしを守り、日々の生活を成り立たせる仕事です。特に、資格が必要な職種が多い分類です。
医師
病気やけがを診断・治療し、診察から手術、家族への説明まで担って、人の命と健康を支える仕事です。医師免許(国家資格)が必要で、医学部での学びと国家試験の合格を経て就きます。人の命に向き合う責任を、長く担える人に向いています。
看護師
患者の療養を支え、医師の診療を補助する仕事で、病棟のほか、外来や訪問看護、介護施設にも働く場があります。看護師免許(国家資格)が必要で、養成課程で学び、国家試験に合格して就きます。相手の変化に気づく観察力と、体力のある人に向いています。
介護福祉士
高齢者や障害のある人の、食事・入浴・排せつなどの生活を支える専門職です。国家資格(名称独占)で、養成施設での学びや実務経験を経て、国家試験に合格して取得します。相手のペースに合わせて、根気よく関われる人に向いています。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
介護が必要な人の状況を整理し、必要なサービスの計画を立てて、利用者や家族、事業所の間で調整する仕事です。公的資格で、保健・医療・福祉分野での実務経験が受験の要件です。複数の人や機関をつなぐ調整力のある人に向いています。
理学療法士・作業療法士
理学療法士は歩くなどの基本動作の回復を、作業療法士は食事や家事など日常の動作の回復を支える、リハビリの専門職です。どちらも国家資格で、名称独占資格です。回復の過程を、根気強く見届けられる人に向いています。
社会福祉士・精神保健福祉士
生活の困りごとを抱える人の相談に乗り、福祉サービスや関係機関につなぐ仕事で、病院や福祉施設、行政機関など働く場も多様です。どちらも国家資格で、名称独占資格です。相談者の話を丁寧に聞き、制度の知識を活かして支えられる人に向いています。
人の成長をサポートする仕事
学びや成長の場面で、人の変化を後押しする仕事です。そのため、教え導く力と、相手のペースを待つ力が求められます。
保育士
乳幼児の保育を通じて、子どもの成長と保護者の子育てを支える仕事で、遊びや生活の世話、成長の記録、保護者との連絡まで担います。保育士資格(国家資格)が必要で、名称独占資格です。子どもの小さな変化を喜べる人に向いています。
教員
学校で授業や生活指導を行い、子どもの学びと成長を支える仕事で、部活動の指導や保護者との面談、校務も担います。学校の種類ごとの教員免許状が必要です。一人ひとりの違いを受け止め、粘り強く関われる人に向いています。
塾講師
学習塾で授業を行い、生徒の学力向上と進路実現を支える仕事です。資格は必須ではなく、教える力と学力が求められます。生徒ができるようになる瞬間を、自分のことのように喜べる人に向いています。
スポーツインストラクター
ジムやスクールで運動を指導し、人の健康づくりや技術向上を支える仕事で、個人指導やグループレッスンの運営を担います。資格が必須でない職場が多く、民間資格を持つと有利です。相手の変化に合わせて、指導を調整できる人に向いています。
コーチ
対話を通じて、相手の中にある考えや目標を引き出し、行動につなげる仕事です。資格は必須ではなく、体系的に学べる場があります。聞く力と、答えを急がず待つ力のある人に向いています。
人の精神をサポートする仕事
悩みや不安を抱える人の気持ちに寄り添う仕事です。資格が応募の条件になる職種と、研修で始められる職種があります。
公認心理師・臨床心理士
悩みを抱える人の相談に乗り、心理面から支援する専門職です。公認心理師は国家資格で名称独占資格、臨床心理士は民間資格で、大学院での学びを経るのが一般的です。相手の話を深く受け止められる人に向いています。
産業カウンセラー
企業で働く人のメンタルヘルスやキャリアの相談に乗り、職場復帰や人間関係の悩みの整理を支える仕事です。民間資格で、日本産業カウンセラー協会が認定しています。働く人の悩みを、守秘を守りながら受け止められる人に向いています。
スクールカウンセラー
学校で、児童・生徒や保護者の悩みを聞き、心理面から支援する仕事です。臨床心理士や公認心理師などの資格が、応募の主な条件で、条件は自治体で異なります。子どもが話しやすい空気を作れる人に向いています。
電話相談員
電話で、悩みを抱える人の話を聞く仕事で、いのちの電話や子どもの相談窓口など、団体ごとに対象が異なります。資格が不要な団体が多く、採用後の研修で学びます。顔が見えない中でも、声から相手の状態を汲み取れる人に向いています。
頑張っている人をサポートする仕事
目標に向かって頑張る人や、挑戦する人を後押しする仕事です。相手の状況を整理し、次の一歩を一緒に考える力が活きます。
キャリアコンサルタント・キャリアアドバイザー
働く人の進路や転職の相談に乗り、方向性を整理する仕事です。キャリアコンサルタントは国家資格で名称独占資格、キャリアアドバイザーは資格が不要です。相手の考えを引き出しながら、現実的な選択肢を示せる人に向いています。
営業職
顧客の課題を聞き、商品やサービスで解決を提案する仕事です。資格は不要で、入社後に学べます。特に提案型の営業では相手の話を聞く力が活き、相手の成功を自分の喜びにできる人に向いています。
経営コンサルタント
企業の経営課題を分析し、解決策の提案と実行を支える仕事です。資格は不要ですが、中小企業診断士(国家資格)を取得する人もいます。相手の話を整理し、筋道を立てて考えられる人に向いています。
人の安全・権利をサポートする仕事
人の命や安全、権利を守る仕事です。採用試験や資格試験があり、責任の大きい分類です。
消防士
火災や災害、事故の現場で、人の命と暮らしを守る仕事で、消火のほか、救急や救助、防災の啓発も担います。自治体の消防職員採用試験に合格して就きます。体力と、冷静に判断できる力のある人に向いています。
警察官
地域の安全を守り、犯罪の予防や捜査、困っている人の保護にあたる仕事で、交番勤務や交通指導など、地域に近い業務も多くあります。都道府県警察の採用試験に合格して就きます。正義感と、相手の話を落ち着いて聞ける力のある人に向いています。
弁護士
法的なトラブルを抱える人の権利を守り、依頼者の話を聞いて、法的な見通しと選択肢を示す仕事です。司法試験に合格し、司法修習を経て就く国家資格職です。相手の話を丁寧に聞き、粘り強く解決を目指せる人に向いています。
働く人・組織をサポートする仕事
社内外の人が働きやすい環境を整える仕事です。直接の相談だけでなく、仕組みや手続きを通じて人を支えます。
人事・研修担当
採用や育成、職場づくりを通じて、社員の成長と定着を支える仕事で、面接、研修、相談対応など業務は多岐にわたります。資格は不要です。社員の声に耳を傾け、会社と社員の間を取り持てる人に向いています。
カスタマーサポート
顧客からの問い合わせに答え、電話やチャット、メールで困りごとの解決を支える仕事です。資格は不要で、入社後の研修で学びます。相手の不安を受け止め、分かりやすく伝えられる人に向いています。
営業事務・総務
書類作成や備品管理、社内対応などで現場を支える仕事で、受発注の処理や資料作成を通じて、営業担当が動きやすい環境を整えます。資格は不要です。表に出ない役割にやりがいを感じ、正確に動ける人に向いています。
資格が必要な仕事と、資格がなくても目指せる仕事
資格が必須かどうかは、職種で大きく異なります。国家資格が必要な仕事は、養成課程や試験を経て就きます。一方で、資格なしで始められる仕事も多くあります。そこで、次の表で整理しましょう。
区分 | 職種 |
|---|---|
資格・免許が必須 | 医師、看護師、介護福祉士、ケアマネジャー、理学療法士・作業療法士、社会福祉士・精神保健福祉士、保育士、教員、公認心理師、弁護士 |
採用試験の合格が必要 | 消防士、警察官 |
職場や分野で条件が異なる | スクールカウンセラー、臨床心理士、産業カウンセラー、スポーツインストラクター、キャリアコンサルタント |
資格なしで目指せる | 塾講師、コーチ、電話相談員、キャリアアドバイザー、営業職、経営コンサルタント、人事・研修担当、カスタマーサポート、営業事務・総務 |
なお、資格が必須の仕事は、取得までに時間と費用がかかります。そのため、社会人が今の仕事を続けながら目指すなら、資格なしで始められる仕事や、副業から関わる方法が現実的です。副業やボランティアでの関わり方は、後半の章で紹介します。
支援の関わり方で考える|自分に合うのはどのタイプか
人を支援する仕事は、関わり方で3つのタイプに分けられます。代わりに担う、教え導く、寄り添い引き出す、の3つです。自分がどのタイプに惹かれるかで、向く仕事が見えてきます。
代わりに担う支援
相手が自分ではできないことを、専門知識や技術で担う支援です。医師、看護師、介護福祉士、弁護士、消防士などが当たり、相手の命や権利に直接かかわるため、専門性と責任感が軸になります。
たとえば看護師は、患者の状態を見極め、必要な処置を実行します。迷わず動ける専門性がなければ、相手の安心は生まれません。
結果が目に見えやすく、助けた実感を得やすい点も特徴です。ただし、多くは資格や免許が必要で、学びと試験を経て就きます。
さらに、資格取得までの時間と費用には、覚悟が必要です。専門性を磨き続ける姿勢も求められるため、長期の学びを前提に考えましょう。
一方で、判断の重みを一人で抱えやすく、緊張の続く場面も少なくありません。そのため、手を動かして確実に解決したい人に合います。
教え導く支援
知識やスキルを伝えて、相手の成長を促す支援で、教員、保育士、塾講師、スポーツインストラクター、人事・研修担当などが当たります。
軸になるのは、伝える力と、相手の理解度に合わせて説明を変える力です。たとえば塾講師は、生徒がつまずく原因を見つけ、説明を変えて理解まで導きます。
結果は、すぐには現れません。それでも、相手が成長する様子を、長い時間をかけて見届けられる点が魅力です。教えた相手が、一人で解けるようになる瞬間がやりがいと感じやすい仕事といえます。
また、教える側も、相手の質問から多くを学べます。ただし、思うように伸びない時期も、一緒に過ごさなければなりません。
そのため、人に何かを教えることが好きで、成長を待てる人に合います。
寄り添い、引き出す支援
相手の中にある考えや力を、対話で引き出し、本人が選べるよう伴走する支援です。カウンセラー、キャリアコンサルタント、コーチなどが当たります。
これらの仕事では、相談者に答えは与えません。問いかけて待つ点が、ほかの2つのタイプと異なります。軸になるのは、聞く力と待つ力です。
たとえばキャリアコンサルタントは、相談者の話を聞き、迷いの理由を一緒に整理します。ただし、進む道を決めるのは、支援する側ではありません。あくまで本人です。
支援する側は、その選択を支える立場に立ちます。だからこそ、相手が自分で答えを見つけた瞬間に、立ち会えるのです。
コーチングの仕事内容や聞き方の技術は以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

関連記事:聞き上手な人に向いてる仕事15選|強みを活かせる職業と、コーチングという新しい選択肢

関連記事:傾聴力の高め方とは?鍛える7つのトレーニングと聴き方のコツを紹介
自分に合う関わり方を確かめる3つの問い
次の3つの問いに答えると、自分に合う関わり方が見えてきます。
相手に何かをしてあげたいか。それとも、相手が自分で動けるよう見守りたいか。してあげたいなら代わりに担う支援、見守りたいなら寄り添い引き出す支援が合います。
自分の知識や経験を、相手に伝えることが好きか。好きなら教え導く支援が合います。
答えを急がず、相手が話し出すのを待てるか。待てるなら寄り添い引き出す支援が合います。
複数に当てはまる場合は、組み合わせる働き方もあります。たとえば教員は、授業では教え導く支援を、生徒の相談では引き出す支援を使います。
このように、一つの職種の中で複数の関わり方を使い分けている人は多いため、一つに絞り込まなくても構いません。
人を支える仕事の選択肢の一つ|コーチングについて解説
寄り添い、引き出す支援の代表的な仕事が、コーチです。ここでは、コーチングの基本と、実際の働き方を紹介します。
コーチングとは、対話で相手の答えを引き出す支援
コーチングとは、対話を通じて、相手が自分の考えや目標に気づき、行動に移せるよう支える支援です。
教える人が答えを渡すのではなく、相手の中にある答えを引き出す点が特徴です。
たとえば、転職に迷う人に「どの会社がよいか」を伝えるのではなく、「何を大切にしたいか」を問いかけて、整理を助けます。
そのため、コーチに求められるのは、知識の量だけではありません。相手の話を聞き切る力と、考えを深める問いを立てる力が土台になります。
こうした関わり方は、仕事の場だけでなく、日常の会話でも役立ちます。たとえば、部下との1on1や後輩の育成でも、答えを押しつけず、考えを引き出す場面で活かせます。

関連記事:コーチングのやり方とは?人を動かす4つのスキルと進め方をわかりやすく解説
コーチが使う3つのスキル
コーチングでは、主に3つのスキルを使います。いずれも、練習を重ねれば身につけられます。
傾聴
相手の話を遮らず、事実と気持ちの両方を受け止めるスキルです。相手は、聞いてもらえたと感じると、本音を話しやすくなります。そのため、すべての支援の土台になります。
質問
相手が自分で考えを整理し、新しい視点に気づけるよう、問いを投げかけるスキルです。たとえば「それは、なぜ大切なのですか」と問うと、相手は自分の価値観を言葉にできます。答えを急がず、待つ姿勢も欠かせません。
フィードバック
相手の変化や行動を客観的に伝え、次の一歩を後押しするスキルです。評価や助言ではなく、見たことをそのまま返すのがコツです。すると、相手は自分の変化に気づき、行動を続けやすくなります。
コーチングと、似た支援の違い
コーチングは、ほかの支援と混同されやすい仕事です。そこで、代表的な4つの支援を、次の表で比べましょう。
支援 | 相手への関わり方 |
|---|---|
ティーチング | 知識やスキルを教える |
カウンセリング | 悩みや不安に寄り添い、気持ちを整理する |
コンサルティング | 専門知識で課題を分析し、解決策を提案する |
コーチング | 対話で、相手の考えや目標を引き出す |
違いは、答えを誰が持っているかにあります。ティーチングとコンサルティングは、支援する側が答えを示します。一方、カウンセリングとコーチングは、相手の中にある答えを大切にします。ただし、実際の現場では、これらを組み合わせて使う場面も少なくありません。
コーチの働き方
コーチの働き方は、大きく3つに分けられます。
フリーランスや独立コーチとして、コーチングを仕事の中心にします
企業や支援会社で、キャリア支援や人材育成に携わります
本業を続けながら、副業としてコーチングを提供します
どの働き方でも、相手の話を聞き、問いで考えを引き出す点は共通しています。副業から始めて、手応えを確かめてから働き方を広げる人もいます。
資格は必須ではなく、体系的に学べる場で、実践の練習を重ねてから始める人が多くいます。ただし、学べば誰でもすぐに稼げるわけではありません。
まずは、自分がどの働き方に近いかを考えてみましょう。続けるか迷うときは、期限を決めて試すのが有効です。半年だけ続けて、消耗とやりがいのどちらが大きいかを記録しましょう。結果を見て決めれば、後悔が残りません。
コーチングに興味を持ったら、まず体験してみる
ここまで、コーチングの基本と働き方を見てきました。興味を持ったなら、体系的に学べる場で、実際に確かめてみるのが近道です。ポジウィルコーチングスクールは、ポジウィル株式会社が運営する、キャリア支援のスキルを学べるオンラインスクールです。
そこで、まずはプロコーチによる無料の個別説明会で、学べる内容や費用、卒業後の流れを聞いてみましょう。所要時間は60分で、オンラインで参加できます。なお、受講を前提とした場ではありません。スクールの詳しい内容は、この記事の最後でも紹介しています。
関連記事:ポジウィルコーチングスクールの評判は?口コミ・料金・卒業後のリアルを徹底解説
人を支援する仕事のやりがい・魅力
人を支援する仕事のやりがいは、相手の変化に立ち会えることです。数字では測れない手応えを、日々の中で受け取れます。ここでは、代表的な4つのやりがいを紹介します。
誰かの役に立っている実感を得やすい
相手から直接感謝される場面があります。また、困りごとが解消する瞬間に立ち会えるのも、この仕事ならではです。
たとえば介護の現場では、できなかったことができるようになった本人の笑顔を、その場で受け取れます。
小さな反応を拾ってみてください。感謝の言葉がなくても、相手の表情が和らぐだけで、手応えは生まれます。ありがとうの一言は、次も頑張る力になります。
さらに、数字や成果物では見えにくい手応えを、日々の仕事の中で実感できます。
自分の仕事が誰かの役に立っているという確信は、続ける支えになるでしょう。そうした場面の積み重ねが、仕事を続ける大きな理由になるのです。
相手の変化や成長を、近くで見届けられる
相手が回復し、できなかったことができるようになり、前向きに動き出します。その過程に関われることが、支援の仕事の大きな魅力です。
たとえば、教員なら生徒の成長を、リハビリの専門職なら患者の回復を、コーチなら相手が目標に向かって動き出す姿を見届けます。
ただし、変化がすぐに現れるとは限りません。それでも、積み重ねた先で、相手の確かな変化に出会えます。
たとえば、人前で話せなかった人が、自分の意見を言えるようになります。その変化を一番近くで見られるのは、支援する側だけの特権です。
小さな前進に気づけたときこそ、自分の関わりに意味があったと感じてください。
自分の経験や性格が、誰かの力になる
聞き上手なことや、面倒見がいいこと、自分も苦労した経験があることは、そのまま強みとして活きます。
たとえば、育児に悩んだ経験は、子育て中の人の相談相手として役立ちます。転職や病気を乗り越えた経験も、同じ立場の人の支えになります。
苦労した過去は、無駄になりません。むしろ、同じ経験をした人だからこそ、相手の気持ちに気づけるのです。
また、支援する側も、相手と関わる中で学び、成長します。
たとえば、不登校を経験した人が、同じ悩みを持つ子どもの相談役になり、弱みだと思っていた過去が相手の救いになる例もあります。
そのため、自分の経験に意味を見いだしてみてください。仕事への納得感にもつながるのです。
人との信頼関係を通じて、居場所を感じられる
頼られ、信頼されるという経験は、自分自身の居場所や自信にもつながります。
長く関わるほど、相手との信頼は深まります。また、必要とされている実感も増えます。
名前を呼んで声をかけてもらえたり、顔を見て安心してもらえたりする場面を、大切にしましょう。そうした日々の小さな反応が、自分の居場所になっていきます。
また、人とのつながりの中で自分の役割を感じられることが、続ける支えになります。さらに、職場でも相談役として頼られる存在になれ、一度築いた信頼は仕事への自信にもつながります。ただし、頼られることに慣れすぎてはいけません。
やりがいが大きい一方で、人を支援する仕事ならではの大変さもあります。そこで、ここも正直に見ていきましょう。
人を支援する仕事の大変なところ|すり減らずに続けるために
人を支援する仕事には、特有の大変さがあります。大変さを知らずに選ぶと、続けにくくなります。そこで、4つの大変な点と、すり減らないための考え方を紹介します。
相手の感情に引きずられやすい
相手の悩みや苦しみに寄り添うほど、自分も気持ちが重くなります。これを共感疲労と呼びます。相手が落ち込むと自分も落ち込み、帰宅後も考え続けてしまいます。
真面目で優しい人ほど起こりやすいので、注意しましょう。気持ちを受け止めることと、同じ感情を抱え込むことは、別のものです。
この線引きを意識すると、消耗を抑えられます。たとえば、勤務が終わったら仕事用のスマホを閉じ、帰り道に今日の出来事を一度書き出しましょう。
そうして気持ちを切り替える習慣が、長く続ける力になります。引きずられること自体は、優しさの表れです。ただし、その気持ちを一人で抱えてはいけません。同僚や上司に話せる環境を持つことが大切です。
頼られすぎて、依存されやすい
親身に関わるほど、相手の頼る気持ちは強まります。連絡が頻繁になり、決断を任され、相手の予定に合わせて動くようになります。
そうした状態が続くと、相手のためにも自分のためにもなりません。特に、親切心が強い人ほど、この状態に陥りやすいのが実情です。
支援の目的は、相手が自分で歩けるようになることです。したがって、頼られ続けることはゴールではありません。
たとえば、相談の回数や時間を最初に決めておきましょう。また、答えを渡すのではなく、相手が自分で考える質問を返します。
こうして関わり方を整えると、相手の自立も、自分の余裕も守れます。頼られることを、喜びにしすぎないでください。頼られる回数が減ったときは、相手が育った成功のサインです。
成果が見えにくい
相手の変化は、すぐには現れません。数字や形に残りにくく、自分の関わりが役に立ったのか、確信しにくい時期があります。そのため、短期の成果を求める人には、もどかしい場面が続きます。
ただし、変化は時間をかけて現れます。そこで、関わりの記録を残して振り返りましょう。すると、小さな前進に気づけます。
たとえば、半年前の記録と見比べて、相手の言葉や表情の変化を確かめます。支援の成果は、相手の人生の中で、あとから形になります。
今は見えなくても、関わった時間は無駄になりません。確かに相手に届いています。そう信じて続けられる人が、この仕事に向いています。さらに、成果の見えにくさに耐える力も、大切です。
生活リズムが相手次第になり、責任も重い
勤務時間が、相手の都合に左右される仕事があります。たとえば、夜勤、休日対応、急な呼び出しなどがあります。また、命や権利、人生に関わる仕事は、判断の責任も重くなります。
働き方の条件は、職種によって大きく変わるため、一概には言えません。
たとえば、同じ介護でも、施設と訪問で勤務形態が違います。そのため、応募前に、勤務形態と職場の体制を確認しましょう。
具体的には、夜勤の回数、相談できる上司や同僚の有無、休みの取りやすさなどを確かめます。ここを確かめておくと、入職後のずれを防げます。
職種を選ぶ段階で、働き方の優先順位を決めておくと、判断しやすくなります。
また、長く続けるには、自分の生活を守る工夫も欠かせません。休日は仕事の連絡を切り、睡眠の時間を最優先にします。支える側の健康が、支援の質を決めると言っても過言ではありません。
すり減らないための4つの考え方
次の4つを意識すると、長く続けやすくなります。
役割の線引きをします。できることとできないことを、最初に相手と共有します。
自分が休む時間を、先に予定に入れます。
一人で抱え込まず、相談できる相手や仕組みを持ちます。
支援する側にも、支援が必要だと認めます。
苦労しやすい自覚があっても、向いていないと決めつける必要はありません。続け方を工夫すれば、変えられます。
また、支える人が元気でいることは、相手への支援の質にもつながります。休むことも、仕事のうちです。そのため、完璧に支えようとしなくて構いません。目の前の相手のために、続けられる範囲でできることを重ねましょう。
転職以外にもある、人を支援する関わり方
人を支援する関わり方は、転職だけではありません。今の仕事を続けながら、小さく始められます。まず試して、仕事にするかは後から決めて構いません。
今の職場で関わる
後輩の育成、メンター、社内の相談役など、今の職場でも、人を支える役割は作れます。
新人のフォローを引き受けたり、チームの相談役になったり、人事や研修への異動を希望したりして始められます。
転職せずに経験を積め、異動や転職を決める前に自分の適性を確かめられるため、リスクが小さくなります。上司に相談役を担いたいと伝えてみましょう。すると、役割として任される機会が生まれます。
社内のメンター制度や研修があれば、活用すると始めやすくなります。たとえば、後輩の面談を月に一度引き受けるだけでも、聞く力や距離感の手応えを試せます。まずは身近な場所で、小さく関わってみてください。
副業として関わる
本業を続けながら、コーチングやキャリア相談、学習支援などを副業として始める人がいます。資格がなくても始められる分野があります。
まず副業で試し、手応えがあれば本業にします。そうした進め方もできます。また、副業なら、本業の収入を保ったまま、自分の適性を確かめられます。
向いていなくても、失うものは大きくありません。失うものが小さいぶん、試しやすい方法です。ただし、本業の就業規則で副業が認められているかは、先に確認しましょう。
収入を目的にしすぎず、まずは関わる経験を積む気持ちで始めましょう。それが、続けるコツです。

関連記事:コーチングは副業になる?未経験からの始め方と収入相場
ボランティア・プロボノで関わる
傾聴ボランティア、子ども食堂、学習支援など、無償で参加できる活動があります。仕事と違って気軽に始められ、向き不向きも確かめられます。専門スキルを活かすプロボノという形もあります。
ぜひ、参加前に、活動の頻度と時間を確認してください。月に1〜2回など、無理のない範囲で始めると、続けながら適性を見極められます。研修を用意している団体もあります。
たとえば、子どもに勉強を教えて嬉しかったなら教え導く支援、話を聞いて感謝されたなら寄り添い引き出す支援が合います。
活動を通じて、自分に合う関わり方を見つけてください。なお、活動先は、自治体や社会福祉協議会のボランティアセンターで探せます。
人を支援する仕事に関するよくある質問
人を支援する仕事に資格は必要?
仕事によって異なり、医師、看護師、弁護士など、国家資格が必須の仕事があります。一方で、塾講師、営業職、カスタマーサポート、コーチなどは、資格がなくても始められます。
資格の区分には、業務独占と名称独占の2種類があります。名称独占は、資格がなくても働けますが、その名称は名乗れません。
たとえば、介護福祉士の資格がなくても、介護の仕事は始められます。ただし、介護福祉士とは名乗れません。目指す職種の要件は、応募先の募集要項で確認しましょう。
なお、資格が必要かどうかは、職種を決めてから調べると効率的です。気になる職種の公式サイトや募集要項に、資格の要件が明記されています。
未経験・30代からでも目指せる?
目指せる仕事と、条件が厳しい仕事があります。資格なしで始められる仕事は、年齢や経験にかかわらず応募できる求人があります。
一方で、国家資格が必要な仕事は、取得に年単位の時間がかかります。そのため、年齢だけで決めず、資格と経験の要件を確認しましょう。今の仕事の経験を活かせる職種を選ぶと、始めやすくなります。
たとえば、営業経験がある人は、提案型の営業やキャリアアドバイザーに進みやすくなります。また、人を教えた経験がある人は、研修担当に進みやすくなります。
年齢が上がるほど、前職の経験は武器になることを忘れないでください。人と関わった経験、後輩を育てた経験、顧客に対応した経験は、どれも支援の仕事で活きます。
人を支援する仕事は給料が低い?
職種や勤務先で大きく異なり、一概には言えません。希望する職種の給与水準は、厚生労働省の公的データで確認します。
収入だけで選ぶと、後悔しやすくなります。そのため、やりがいや働き方とあわせて比較しましょう。給与は、続けられるかどうかを左右する条件の一つです。
また、夜勤の手当や資格手当など、収入の内訳も、募集要項で確認します。年収の数字だけでなく、働き方との釣り合いで判断します。
確認する際は、同じ職種でも勤務先の規模や地域で差が出る点にも注意しましょう。
さらに、働き方を変えるだけで、収入が変わる職種もあります。副業で試してから本業を決めるなら、収入を保ったまま、自分に合う仕事を探せます。
優しいだけでは向いていない?
優しさは土台になりますが、それだけでは足りません。相手と適切な距離を保つ力と、自分の気持ちを立て直す力が必要です。
優しい人ほど、相手の感情を背負い込みやすく、消耗しやすくなります。ただ、距離感は経験と工夫で身につけられます。
たとえば、相談を受けたら、感情を受け止めたうえで、次の一歩は本人に決めてもらいましょう。この線引きができると、優しさは強みになります。
優しさに加えて続け方を知れば、長く活躍できます。距離感に悩んだときは、先輩や同僚に相談するのが近道です。
多くの支援職が、同じ悩みを通ってきました。一人で抱えずに話すことが、距離感を学ぶ最初の一歩です。
人を支援する仕事に向いていなかったらどうする?
選択肢は、関わり方を変える、役割を変える、距離を保つの3つです。
対話で深く関わる仕事で消耗するなら、知識や技術で支える仕事に移る方法があります。また、直接の支援から、人事や研修といった仕組みづくりの側に回る方法もあります。
支援から離れる選択も含めて、自分に合う形を選んで構いません。たとえば、支援の経験を、営業や企画の仕事に活かしている人もいます。向いていないと感じたことは、次の選択の手がかりです。
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