
人と比べては、落ち込む。周りに合わせているうちに、気づけば疲れている。頑張って何かを手に入れても、なぜか満たされない。もし、そんな毎日に心当たりがあるなら、その苦しさの根っこには、ある共通点があるのかもしれません。自分軸ではなく、他人軸で生きていること。
この記事では、自分軸とは何かというところから、他人軸を少しずつ抜け出し、自分の価値観を言葉にしていくまでを、順を追ってお伝えします。誰かの正解ではなく、あなたのものさしを取り戻すヒントになれば、うれしく思います。
その「比べて疲れる」の正体は、他人軸かもしれない
まずは、その疲れの正体を見てみましょう。自分軸とは、自分の価値観やありたい姿を基準にして選ぶこと。反対に他人軸とは、周りの評価や期待を基準に選ぶことを指します。
他人軸で生きていると、判断のものさしが、いつも自分の外にあります。だから、あの人はどう思うか、周りからどう見えるか、が気になって仕方ない。人と比べては一喜一憂し、誰かに合わせては消耗する。疲れるのは、あなたが弱いからではありません。ものさしを、外に預けているからです。
自分軸は「わがまま」ではない
ここで、よくある誤解を解いておきます。自分軸と聞くと、周りを無視して自分勝手に振る舞うこと、と思われがち。でも、それは違います。自分軸とは、自分の心の声を大切にすること。相手を思いやる気持ちと、しっかり両立できるものです。むしろ、自分を大切にできる人ほど、相手のことも尊重できるもの。
では、なぜ私たちは、ものさしを外に預けてしまうのでしょうか。
なぜ、他人軸になってしまうのか
他人軸は、生まれつきのものではありません。多くは、育っていく中で、少しずつ身についていきます。嫌われたくない。認められたい。その思いから周りの期待に応え続けるうちに、いつのまにか、他人の期待が自分のものさしになっていく。
そして私たちはよく、目に見えるバッジを追い始めます。いい会社、高い年収、立派な肩書き。これを手に入れれば、きっと満たされる。そう信じて走り続ける。もちろん、それ自体は悪いことではありません。ただ、一つだけ、立ち止まって考えたいことがあります。そのバッジを集めれば、本当に幸せになれるのでしょうか。
幸せは、主観でしかない
ここで、大事なことをお伝えします。幸せは、主観でしかありません。どれだけ立派なバッジをつけても、自分で自分を幸せだと認められなければ、幸せは感じられない。逆に、人からうらやまれるものが何もなくても、自分がこれでいいと思えていれば、幸せはちゃんと成り立ちます。
たとえば、高い地位や肩書きを持ちながら、これでいいのかと悩み続ける人がいます。かたや、小さな昇進を、心から誇らしそうに語る人もいる。この差は、能力でも、成功の大きさでもありません。他人のものさしで自分を測っているか、自分のものさしで測っているか。ただ、その違いです。
だから、幸せの形は、人それぞれでいいのです。バリバリ働くのも、静かに暮らすのも、家族との時間を何より大切にするのも、どれも立派な正解。世の中は、こうすれば幸せ、という声であふれています。けれど、他人の正解に、あなたが乗る必要はありません。
では、自分にとっての幸せ。つまり、自分のものさしとなる自分軸は、どうすれば見つかるのでしょうか。
自分軸の作り方|4つのステップで、価値観を言葉にする
自分軸をつくる作業は、いってみれば自己分析です。難しく考える必要はありません。自分を知り、価値観を見つけ、それを軸として言葉にし、最後に選択へ活かす。この4つのステップで進めていきます。
ステップ1|自分を知る材料を集める
いきなり「あなたの価値観は何ですか?」と聞かれても、答えは出てきません。
だから、まずは材料集めから。おすすめは、心が動いた瞬間を書き留めることです。
嬉しかったこと。イラッとしたこと。ほっとしたこと。日常の中で感情が揺れた場面を、そのまま拾っていきます。
もう一つのコツは、部屋の中だけで考えないこと。実際に動き、いろいろな人に出会う中で、あの人とは違う自分に気づく瞬間があります。
その違いも、大切な材料。頭で探すより、動いて確かめるほうが、素材は集まりやすいのです。
ステップ2|価値観を見つける(嫉妬も手がかりに)
集めた材料を、掘っていきます。やり方はシンプル。なぜそう感じたのか、と問い続けるだけです。
「嬉しかった」の奥には、あなたが満たされる条件がある。「イラッとした」の奥には、譲れない一線がある。感情の理由を掘るほど、大切にしている価値観が見えてきます。
ここで、意外なほど強力な手がかりを一つ。嫉妬です。最近、誰かに嫉妬しませんでしたか。もし思い当たるなら、そこを掘ってみてください。
「なぜ、あの人がうらやましいのだろう?」「何が、こんなに悔しいのだろう?」
嫉妬は「自分にもできるかもしれない、本当はそうしたい」という気持ちの裏返し。まったく手が届かないものに、人は嫉妬しません。
だからこそ、嫉妬した相手の中には、あなたがまだ満たせていない願いが映っています。それを掘り当てると、大切にしたい価値観が、くっきりと姿を現すのです。
ステップ3|自分軸を、一文にする
価値観が見えてきたら、それを言葉として固めます。ばらばらに出てきたものの中から、繰り返し現れるものや、これは外せないと感じるものを選ぶ。そして「自分は◯◯を大切にしたい」という一文にしてみます。
たとえば、自分は人の成長に関わることに喜びを感じる。自分は自由に工夫できる余白を大事にしたい。こんなふうに短い言葉にできると、それがあなたの軸になります。
完璧な一文である必要はありません。言葉にした瞬間から、それは、迷ったときに立ち返れる場所になってくれます。
ステップ4|選択に活かす
軸は、飾っておくものではありません。日々の選択に使ってこそ、意味を持ちます。仕事の選び方。時間の使い方。誰と過ごすか。迷ったときに、これは自分の軸に沿っているか、と一度あててみてください。
軸に沿う選択なら、たとえ大変でも自分で選んだと思える。逆に、沿わない選択が続くなら、そこにこそしんどさの原因が隠れているのかもしれません。
こうして軸を選択の基準にできると、他人のものさしに振り回されることが、少しずつ減っていきます。
こうして自分を掘り下げ、価値観を言葉にしていく作業を、ポジウィルキャリアは、対話を通して一緒に行っています。一人ではたどりにくい深さまで、問いを重ねながら掘り下げていく。もし気になるなら、後ほど触れる無料の初回体験で、その一端を試せます。
価値観が少しずつ見えてきても、そんな自分でいいのだろうか、と不安がよぎることがあります。次は、その不安について解消していきましょう。
「ダメな自分」を認めることから始める
自分軸をつくると聞くと、強い自分にならなければ、と身構えるかもしれません。でも、それは少し違います。完璧な自分を目指すほど、今の自分とのギャップに苦しくなる。まだ足りない、まだダメだ、と自分を責めてしまう。これでは、軸を持つ前に、心が折れてしまいます。
大切なのは、むしろ逆の一歩です。うまくできない自分も、かっこ悪い自分も、これが自分だと認めてしまう。不思議なもので、弱さを認められた人ほど、素直に人に助けを求められます。そして、助けられながら、前に進んでいける。強いから軸を持てるわけではありません。ありのままの自分を、これでいいと受け入れたときに、自分軸は動き出すのです。
自分には取り柄がない。そう感じている人ほど、この一歩が効きます。取り柄がないのではありません。まだ、自分のいいところに気づけていないだけ。責める代わりに、まずは、そのままの自分を認めてあげてください。
自分を認められると、今度は、選び方そのものが変わってきます。
自分軸は、選択肢を広げる力になる
自分軸は、心の持ち方だけの話ではありません。日々の選択を、確かに変えていきます。
軸がないと、私たちは流されて選びがちです。周りがそう言うから。断れなかったから。ほかに選べなかったから。そうやって仕方なく選んだ道は、どこか自分のものになりきりません。一方、自分軸があれば、これは自分で選んだ、と思える。同じ選択でも、納得の度合いがまるで違うのです。
自分で選べる自分でいるために、経験やスキルという武器を、少しずつ増やしておくのもいいでしょう。手札が多いほど、いざというときに、消極的な妥協をせずにすみます。ただ、あわてて何かを身につける必要はありません。まず自分の価値観が見えてから、その方向へ、で十分です。
そして、もし今、迷いや停滞を感じているなら。それは、悪いサインではありません。飽きた、物足りない、このままでいいのか。そうした揺らぎは、次のステージへ進むための合図でもあります。立ち止まったときこそ、自分の軸を見直す、絶好のタイミング。
とはいえ、自分と向き合い続けるのを、たった一人でやり抜くのは、なかなか難しいものです。
一人で難しければ、対話の中で見つける

自分軸を持つには、結局のところ、自分と向き合うしかありません。ただ、これを一人でやろうとすると、たいてい堂々巡りになります。自分の思い込みは、自分の内側からは、驚くほど見えにくいからです。
誰かに話し、そこはどうだったのと問い返してもらう。すると、一人では届かなかった本音に、ふと手が届きます。ポジウィルキャリアは、あなたの価値観や大切にしたいことを、対話を通して一緒に言葉にしていく伴走者です。一人で抱えて動けなくなる前に、まずは無料の初回体験で、その入口をのぞいてみてください。
なお、気持ちが晴れない状態が長く続く、心身がつらいと感じる。そんなときは、無理をしないことがいちばんです。医療や専門の相談窓口を頼るのも、大切な選択肢のひとつだと覚えておいてください。
まとめ
比べて疲れるのは、他人軸で生きているサインかもしれない
幸せは主観。バッジではなく、自分が自分を認められるかどうか
自分軸とは、自分の価値観。感情や嫉妬を手がかりに言葉にする
強くなるのではなく、ありのままの自分を認めることから始まる
軸が定まれば、自分で選べるようになる。一人で難しければ、対話の中で
人と比べて疲れるのも、頑張っても満たされないのも、あなたのせいではありません。まだ、自分のものさしが言葉になっていないだけ。それが見つかれば、世界の見え方は、静かに変わっていきます。
あなたの価値観を、一緒に言葉にしませんか

人と比べて疲れるのも、満たされないのも、自分のものさしが、まだ言葉になっていないからかもしれません。
ポジウィルキャリアは、求人紹介や転職を前提とせず、あなたの価値観を深く掘り下げて、これからの生き方を一緒に描くサービスです。まずは無料の初回体験(45分)で、頭の中のモヤモヤを言葉にするところから、始めてみませんか。
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