
仕事に慣れてきたのに、どこかつまらない。このままでいいのだろうか。以前はあったはずのやる気が、いつのまにか薄れている。もしそんな状態なら、あなただけではありません。仕事のモチベーションが上がらない。それは、多くの人が抱える悩みです。
やる気が出ないと、つい、自分の頑張りが足りないせいかと責めてしまいがち。でも、本当の原因は、別のところにあります。自分が何に夢中になれるのか、その源泉に気づけていないだけかもしれません。
この記事では、モチベーションが上がらない原因をひもときながら、あなたが夢中になれる仕事の見つけ方まで、順を追ってお伝えします。
仕事のモチベーションが上がらない、よくある原因
まずは、やる気が下がるきっかけから見ていきます。よくあるのは、次の4つです。
単調な業務で、手応えを感じられない
朝、出社して昨日と同じ作業をこなす。気づけば定時。ミスなく終えても、やり切ったという感覚は残らない。誰にでもできる仕事を、ただ回しているだけに思えてくる。自分のスキルや経験が活きている実感がないほど、この虚しさは濃くなっていきます。
仕事の意味や価値を見出せない
目の前のタスクはこなせる。でも、これが誰の何の役に立っているのか。ふと分からなくなる瞬間があります。数字は追っているのに、その先にいる人の顔が見えない。何のために、という問いに答えられないと、日々の業務はやがて、ただの作業へと変わっていきます。
目標が見えず、将来が不安
3年後、5年後、自分はどうなっていたいのか。そう聞かれても、うまく言葉が出てこない。周りが着実にキャリアを描いて見えるほど、自分だけ立ち止まっている気がして焦る。この先どうなるのだろうという不安は、じわじわとやる気を削っていきます。
職場の人間関係がうまくいかない
苦手な上司の一言に、一日中モヤモヤする。相談したいことがあっても、あの人には切り出しにくい。仕事の中身よりも、人との気疲れのほうで消耗してしまう。そんな日が続くと、職場へ向かう足そのものが重くなっていきます。
これらはどれも、やる気が下がる立派なきっかけです。ただ、その根っこをたどると、共通点が見えてきます。自分は本当のところ何にやる気を感じるのか。その、動機の源泉が分かっていないのです。だから、何をどう変えればいいのかも見えてこない。では、そのモチベーションとは、そもそも何なのでしょうか。
そもそもモチベーションとは?「薪」と「着火剤」で考える
そもそもモチベーションとは何か。言葉はよく聞くのに、いざ説明しようとすると、意外とあいまいです。ポジウィルでは、これを薪と着火剤という2つに分けて捉えています。燃える材料である薪があり、そこに着火剤で火がつく。だから燃え上がり、燃え続ける。この状態こそ、やる気が高く保たれている状態なのです。
薪=感じたい感情
薪は、あなたが感じたい感情そのもの。やり遂げた達成感。誰かの役に立てたという実感。少し成長できたという手応え。こうした、燃える中身にあたるものが薪です。
ここで一つ、覚えておきたいことがあります。同じ達成感という薪でも、火のつき方は人それぞれだということ。その違いを、次の着火剤で見てみましょう。
着火剤=火をつけるプロセス
着火剤は、その感情に火をつけるプロセスを指します。たとえば達成感。大勢を巻き込み、みんなで成し遂げたときに燃える人がいます。かたや、一人でコツコツ工夫を重ね、自分の手で仕上げたときに燃える人もいる。同じ達成感でも、火のつくプロセスはまるで違うのです。
貢献実感という薪でも、同じことが言えます。目の前の相手から、直接ありがとうと言われて燃える人。仕組みを整えて、裏から誰かを支えることに火がつく人。どちらも貢献実感が薪なのに、着火剤はまるで別ものです。
だから、薪だけを知っても足りません。着火剤だけでも足りない。自分はどんな感情を、どんなプロセスで得たいのか。この2つがそろって初めて、あなたのやる気の輪郭が見えてきます。ただし、火をつけるところまでで安心はできません。一度で消えず、燃え続けさせるには、もう一つ知っておきたい区別があります。
続くやる気のカギは「内発的動機」
火を長く保てるかどうか。それを分けるのが、動機の種類です。動機には、大きく2つあります。外から与えられる外発的動機と、内側からわき出る内発的動機。
外発的動機|外から与えられるもの
報酬、嫌なことからの回避、他人との競争。これらが外発的動機です。人を動かす力は、たしかにあります。ただ、その力の多くは、不満が消えたところで止まってしまう。
たとえば、転職して年収が上がったとしましょう。もっとほしいという不満は、いったん解消されます。ところが、満たされた瞬間、動く理由もなくなる。だから、今の仕事をもっと頑張ろう、とまではつながりにくいのです。
嫌な上司から離れたい一心で動くのも、これに似ています。離れれば、ほっとする。けれど、その安心は、次の一歩を生む力にはなりにくい。外発的動機は、マイナスをゼロに戻すのは得意でも、ゼロからプラスへと人を押し出す力は弱いのです。
内発的動機|自分の内からわき出るもの
一方の内発的動機は、働きがまるで違います。成長したい。誰かに貢献したい。自分らしさを表現したい。何かを成し遂げたいという目的意識。内側からわき出るこうした願いが、内発的動機です。
これは、満たすほど次につながります。成長を実感できれば、じゃあ次はこうしてみよう、と自分から手が伸びる。誰かに喜んでもらえたら、もっとこうしたい、と工夫したくなる。その積み重ねが、充実感ややりがいへと育っていくのです。
続くやる気をつくりたいなら、目を向けるべきは、こちらの内発的動機のほう。では、自分の内発的動機は、どうすれば分かるのでしょうか。実を言うと、ここがいちばんの難所です。
自分の「やる気の源泉」の見つけ方
いきなり、あなたの動機は何ですか、と聞かれても、すぐには言葉になりません。無理もないのです。人が夢中になるとき、なろうと思ってなっているわけではないから。気づけば、のめり込んでいる。あとから振り返って、そういえばあのときは夢中だったな、と気づく。それが、夢中というものの正体です。
だからこそ、内発的動機は、頭でひねり出すより、過去にさかのぼって見つけにいきます。これまで夢中になれた経験。そのエピソードの中にこそ、あなたの薪と着火剤のヒントが眠っています。ポジウィルのプロが実際にやっているのも、この過去のエピソードを、対話しながら一緒に掘っていく作業です。
まず、過去に夢中になった経験を思い出す
「義務でもないのに、時間を忘れて打ち込めたことは何だろう?」「誰に言われるでもなく、前のめりになれたのは、どんなときだろう?」。仕事の中でなくてかまいません。学生時代の部活、夢中で続けた趣味、時間を忘れた何か。肩の力を抜いて、思い出してみてください。
その経験を、深掘りする
一つ思い出せたら、そこを掘り下げていきます。いくつもの場面の中で、どの瞬間がいちばん楽しかったか。何にこだわっていたか。ほかにも選べたはずなのに、なぜ、それを選んだのか。こうした問いを重ねるほどに、燃える中身だった薪と、火をつけた着火剤が、少しずつ輪郭を持って姿を現します。
ある受講者の例
一人の女性は、大学時代のサークルで、ある珍しい打楽器に夢中になっていました。深掘りしていくと、いくつもの動機が浮かび上がります。みんなと同じではない、自分だからできることをやりたいという独自性。練習を重ねて上達していく手応え、つまり自己成長。そして、仲間と一つの表現を作り上げる一体感。この3つが、彼女を夢中にさせた源泉でした。
面白いのは、その源泉が、今の仕事にもそっくり生きていた点です。自分起点でアイデアを考え、さまざまな人を巻き込みながら形にしていく。彼女は今の仕事でも、まったく同じ源泉を満たしていました。
自分の源泉が分かると、これは強い武器になります。次の仕事を選ぶときの、ぶれない基準になる。今の職場でも、その要素を自分から取りにいけるようになる。逆に、ここが分からないままだと、来た仕事をただこなすだけ。だんだんつまらなくなってしまいます。とはいえ、この深掘りを、たった一人でやり切るのはなかなか難しいものです。
一人で難しければ、対話の中で見つける

夢中だった経験は、自分の中からは意外なほど出てきません。一人で考えると、あのときは楽しかった、で終わってしまいがちです。ところが、誰かに話し、そこはどうだったのと問い返してもらうと、そういえば、と記憶がほどけていく。自分では気づけなかった動機に、ふと手が届きます。
ここは、ポジウィルキャリアが得意とするところです。あなたの過去の経験を一緒にたどり、動機の源泉や大切にしている価値観を、対話を通して言葉にしていく。一人で抱えて堂々巡りになる前に、まずは無料の初回体験で、その入口だけでも試してみてください。
なお、やる気がわかない状態が長く続く、心身がつらいと感じる。そんなときは、無理をしないことがいちばんです。医療や専門の相談窓口を頼るのも、大切な選択肢のひとつだと覚えておいてください。
それでも状況が変わらないときは
源泉が見えてきても、すぐには状況が変わらないこともあります。そんなときに効く後押しを、いくつか挙げておきます。理想の状態を紙に書き出す。短期と長期、両方の目標を持つ。小さな成功体験を積み重ねる。できた自分を、きちんと認めてあげる。どれも、やる気を保つ支えになってくれます。
それでも、今の場所では源泉を満たせないと分かったなら、異動や転職で環境を変えるのも一つの道です。ただし順番が大事。まず自分の源泉をつかんでからのほうが、次の選択はぶれません。
まとめ
モチベーションは、薪(感じたい感情)と着火剤(火をつけるプロセス)でできている
続くやる気のカギは、外発的動機ではなく内発的動機
自分の源泉は、過去に夢中になった経験を深掘りすると見えてくる
源泉が分かれば、仕事選びの基準にも、今の仕事の工夫にもなる
一人で難しければ、対話の中で見つけていける
やる気が出ないのは、あなたの根性が足りないからではありません。まだ、自分の源泉に気づいていないだけ。そこさえ見つかれば、仕事の景色は変わっていきます。
自分のやる気の源泉を、一緒に見つけませんか

なぜやる気が出ないのか。自分は何に夢中になれるのか。その答えは、自分の内側に向き合って、はじめて見えてくるものです。一人で向き合うのが難しければ、私たちと一緒に。
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